Tuesday, May 23, 2006

My First Novel   by 西條 恵美


その日は朝から強い雨が降っていて、トオルは家から出るのが億劫だった。雨がどうしたっていうのよ、早く買物に行ってきてよ。アケミの声がとげとげしてる。また機嫌が悪いんだ。嫌な女だ。はっきり言えばいいのに。オレの稼ぎが悪いからだろう。甲斐性がないとか、だらしがないとか。男選びに失敗した、ミツルがいなけりゃさっさと別れるのにとか、よくお前のダチに電話で話してるだろう。知ってるんだよ、オレは。